宮城県大崎市 決壊 [ニュース]
<余裕をもって早めに避難お願いします!!>
11日未明、気象庁は宮城県大崎市にも「特別警報」を発令。
この「特別警報」は、平成25年8月30日から開始された比較的新しい警報措置。
「何十年に一回あるか否かの大雨洪水など」に対処したものという。
避難勧告が出された方々の心中お察し申し上げます。
「できるだけ被害が拡大する前に余裕をもって避難準備して下さいますように。」
本日は、昨今あまりにも多い水害につき考えてみたい。
「水害」について、日本は国土が狭く昔から「土砂災害」には弱い地形にある。
拙者は、たまたま昨年の年末年始「宝暦治水工事」で有名な「木曽川・長良川・揖斐川」の付け根にある「治水神社」にお参りしてきた。
そこで、この事例を取り上げてみることにする。
皆さんもご存知のとおり、ここは日本有数の暴れ川といわれている。
現在も河川改修工事や点検作業は頻繁に行われている。
いわゆる「輪中地帯」で河川の水域よりも土地の方が低い位置にある。
そこで、昔からこのあたりの人々は様々な組織を作って緊急時にすばやく協力作業ができるような環境を整えてきたという。
中でも、「水番」という「水の見張り役」の役目は重かったらしい。
それでも、この地に住み続けるのは余所よりも肥沃な土地でいちいち水路などを引かなくてもよいなど農業に適した環境にあったからだという。
また、「油島千本松締切堤」といって堤防上に「千本松」が植林されている。
「松」は、根を地中深くまで張る性質があるので昔から治水対策に利用されてきた。
皆さんもご記憶でしょう。
あの「陸前高田の一本松」です。
東日本大震災の時にも奇跡的に残ったというあの「松の木」。
そこで、ご提案したいことがあります。
最近、政府の経済対策の一環として「国土強靱化型公共投資」がおろそかになってきた事への警告です。
無理にこじつけた訳ではございませんが、やはり「失われた20年」の原因は「金融政策」だけに偏りすぎて必要な「財政政策」でもある「公共投資」を怠ってきたからではないかと。
これは、どの政権でも放置されてきたつけがついに国民に襲いかかってきたのではないかと。
ただし、この度の「国土強靱化型公共投資」は決して従来の「利益誘導型公共投資」ではないと拙者は思うのです。
従来の各界からの様々な批判をふまえて、十分に反省した上で組み立てられた計画だと思うのです。
ですので、これをきっかけに「国土強靱化型公共投資」にもご理解頂きたい。
そこで、是非この「国土強靱化型公共投資」をする際に気を配ってほしいのが「景観利益」についての理解です。
先程も記載させて頂いたように「植林作業」なども並行して行っていってほしいと思います。
現在の経済政策は環境との調和も求められます。
また、人の心に与える影響も考える必要があるものと思われます。
「治水神社と宝暦治水工事」の話に戻ります。ここでは様々な事を考えさせられました。
「職業に対する責任意識」など。
「昔の人は偉かった!!」(大阪の某番組の人気コーナー)ではないですが、その言葉だけで満足してはいけないと思います。
現在を生きる我々も、次世代のために仕事をしていかなければなりません。
そう思って仕事に取り組めばきっといいことに出会えるものと拙者は信じておるのじゃ。
そんな訳でつい熱弁になってしまいました。
最後に「これからもどうぞみんなで心を合わせて生きて参りましょう。」