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「うつ病で半年間寝たきりだった僕が、PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話」 [処世術]

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 「うつ病で半年間寝たきりだった僕が、PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話」 著者:阪口裕樹 発行:朝日新聞出版 

 <人間はあきらめない限りきっとやり直せる> 

 著者の阪口裕樹さんは、パワートラベラー。著者の生き様は、今の時代なら誰にでも一度は心に引っかかるのではないでしょうか? 不安と向き合う勇気や孤独な時間との闘い・絶望から脱出する気構えなど。著者は、大学卒業後、社会に出るも若くしてうつ病になり会社を退職。九州での住み込みのアルバイトなどを経る。大阪市西成区のいわゆる「あいりん地区」にてネットビジネスの作業などを必死にこなしながら自力で稼ぐ力をつけて生活困難な状況から脱出するまでの日常が描かれている。ここには「人間は何としても生きようとする意欲」が絶望から脱出するためのキーワードとなる。著者の先が見えない中での孤独な作業は特に強烈だ。

 <絶望から脱出しようとする日常との闘い> 

 現代社会は、様々な意味で生きづらいなぁと思います。当ブログの筆者も若者世代ですが、特に20代から30代の方は「失われた20年」とやらで有職者でも職場で肩身の狭い思いをされているのではないでしょうか?将来が予想できないだけに不安になります。努力はしていてもその成果が見えないことも大きいですね。また、一度でも無職になると急激に世間の風当たりもきつくなる。再チャレンジするのも気が重くなります。そんな中、必死にはい上がろうとする真摯な姿は他人事とは思えません。強く共感するところがあります。著者は、自力で生活費を稼げるようになるためネットビジネスに挑戦します。確かにネットビジネスはリスクが少なく再チャレンジする手段としては適しているようです。しかし、実際に経験してみると本当に孤独な作業の連続です。まず日常は人と会うことが少なくなる。非対面で孤独な作業なのでその精神的不安は並大抵のものではないでしょう。著者も主張するように「自分の頭を信じない」というのには説得力があります。対面での仕事なら人の顔が見えるだけにストレスはありますが、意思疎通もしやすいですし仕事の方向性も理解しやすいでしょう。しかし、非対面での仕事となると評価がすぐに反映されないことや良い先輩をまず見つけることからはじめる必要があります。しかもその先輩が信頼に足るかどうかも保証はないですし。それでもひたすら自分を信じて孤独な作業をしていきます。ついに数ヶ月して成果が出はじめます。ある日の著者とアパートで知り合った元ヤクザの方との会話。「充実感のない仕事だけはしたらあかん。」著者は、普通に外で仕事をしている人間に対してどうしても劣等感を抱いてしまうのです。その時から著者の仕事への取り組み方が大きく変化したようです。やはり再チャレンジするためには人との出会いがきっかけになるものですね。

 <きっとあなたにも何かがあります!!> 

 さて、まとめです。再チャレンジの結果で重要なのは「自分にできることはないか」を発見できた時からが勝負のようです。人はなぜ悩むのか?特に現代社会は意識して生きていかないと簡単に希望を失ってしまいます。どうしても人と比較することをしてしまいがちだから。そんな時にはこの本を読んでみて下さい。きっと、様々なヒントが見つかることでしょう。


タグ:うつ病
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